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執筆者の写真Tetsuro Goda

WBC日本戦で先発したチェコのサムライ -将来編(最終回)

所属するチームの球場併設のレストランでのインタビュー第四弾。今回が最終回になります。


場所・日にち・天候=チェコ・オストラバのアローズ・パーク 6月26日 晴

聞き手=合田哲郎(AXLE代表)。会話はチェコ語にて。尚、チェコ語のタメ口でしたがこちらではあえて丁寧語に置き換えて書いておりますので悪しからず。


オンジェイ・サトリア Ondrej Satoria

1997年2月26日 オストラバ生まれ 右投げ右打ち 175センチ76キロ

WBC2023年のメンバー。投手。所属はアローズ・オストラバ。

チェコのエクストラリーグでの成績(2022年まで):通算60勝。2012年には14勝、通算3度の二桁勝利。WBC日本戦で先発し、大谷翔平を含むサムライジャパンの選手から三振を奪う。

愛称はサティ(SATY)。


テーマ=今後とWBCでの秘話


「WBCでは日本戦に先発するのですが、宮崎合宿でのテレビ朝日のインタビューでハディム監督は日本戦はチェコの大谷、Marek Minarik(マレク・ミナジーク)選手が登板すると仰っていましたが」


はい、当初はミナジーク投手の予定でした。ハディム監督はファンサービスを大事にしており、日本に二刀流の選手がいるのならチェコの二刀流をぶつけるつもりでした。


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編集部注意:

ミレク・ミナジーク

203センチの大型右腕。MLBのフィリーズとパイレーツの下部組織でもプレイしたことがあるベテラン。打撃も好調の二刀流選手。2022年度右翼手としてチェコリーグベストナインを受賞。中古物件を買取、リフォームして販売する会社を経営。2022年シーズンは9本塁打を記録。ドイツのレーゲンスブルグでのWBC最終予選の初戦、スペイン戦で先発し、7失点と炎上。チームは敗者復活戦を勝ち進み、最後の一枠を争う大事な試合で消防士のシュナイダー投手が先発し、7回1失点と好投し、ミナジーク投手にバトンを託す。ミナジーク投手は7失点を喰らった相手を今度は黙らせ、胴上げ投手になる。現在テンポ・プラハに所属。

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しかし、ミナジーク投手が中国戦で投げ過ぎたため、日本戦で投げることが出来なくなったんです。


「ということはハディム監督の構想は本当にミナジーク投手の先発で、インタビューで言われたのはリップサービスでは無かったのですね?」


はい。ミナジーク投手の先発で私はリリーフの予定でした。球数制限の関係でミナジーク投手の先発が無くなり、私が先発をすることになりました。


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編集部注意:

中国戦はダニエル・パディシャーク投手が先発し、4回被安打ゼロ、2四球のピッチングで中国打線を沈黙させる。その時点でチェコは3-0でリード。その後リリーフのシュナイダー投手が1失点、若手の有望株コヴァラ投手が4失点、中国に4-5と逆転される。しかし、9回にマルティン・ムジーク選手の起死回生のスリーランが飛び出し、逆転。8-5でWBC初勝利。次回の大会に予選免除での本戦出場を得る。

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「日本とチェコの野球の違いはなんでしょう?」

最大の違いは日本にはプロ野球があることです。それと立派な室内練習場があることです。


「また日本に行きたいですか?」

勿論です。またホテルの近くのラーメン屋さんに行きたいです。


「最後の質問です。もしオファーがあれば日本でプレイしたいですか?」

年俸と契約年数次第です。1年契約では行きません。1年の為に現在の仕事を辞めてプロになろうとは思いません。契約年数が3年以上なら考えます。社会人野球には興味があります。


編集後記:

宮崎ではサトリア投手と話す機会がなく、今回が初めて二人きりで話しましたが非常に堅実な方です。取材中もこちらのプラハ行きの列車の発車時刻を何度も気にしてくれましたし、駅までも送ってくれる時も色々話をしてくれました。ハディム監督から長電話があったこと。ハディム監督は神経科医だからかサプライズは嫌いで、常に準備していること。


尚、ビデオカメラで録画した映像は今後編集し、アップしていきたいと思います。

赤羽の名店、まるます家のTシャツを着る筆者とサトリア投手。サトリア投手が愛車のVWでの送り迎え。

最後にサトリア投手はハディム監督から欧州野球選手権での登板試合を言われております。因みに先発です。WBCみたいに球数制限はありません。皆様もどうぞオストラバに来て、応援してください。


Saty, diky moc! Uvidime ve 24.zari!








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